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ケーキのロウソク~吹き消す前に聞いてほしい話~

12月に入り、街のあちこちがすっかりクリスマスムードになってきました。

わが家でも先日、クリスマスケーキのパンフレットを見ながら「今年はどれにしようか」と盛り上がり、結局決まらずで終わりました。


そう言えばクリスマスケーキにはサンタやツリーの飾り用キャンドルは使いますが、誕生日ケーキのようにロウソクは立てませんよね。

逆に誕生日ケーキになると、ロウソクは欠かせませんが。


​「〇歳だから〇本ね!」


と、何気なくやっている習慣ですが、あのロウソクの火、


「なんで火をつけるんだろう?」って考えたことありますか?


​​​最も有力な説は、紀元前の古代ギリシャにあります。

​ギリシャの人々は、月の女神アルテミスへ丸いケーキ(満月)を捧げた際、ロウソクの煙が自分たちの願いを天上の神々に届けてくれると信じていました。

これが、願い事をしてからロウソクを吹き消す習慣の原点だと考えられています。

​つまり、誕生日ケーキのロウソクは「あなたの願いが叶いますように」という祈りの形でもあるんです。


もう一つのルーツは中世ドイツの“親の愛”!


当時、子どもの誕生日には悪霊がやってくると信じられていたため、悪霊を遠ざける魔除けとして、ケーキの上にロウソクを立て、一日中灯し続けたそうです。

​消えそうになったら即交換。つまりは誕生日ケーキが、悪霊からわが子を守るためのバリアだったんですね。


子どもが数本のロウソクを吹き消す姿はかわいいですが、私の年齢の数のロウソクに火を付けると、もう炎ですよね。

吹き消すにも必死!!というかおそらく消せないかも。


今度誕生日ケーキのロウソクの火を消す機会があれば、ちゃんと願い事をしながら吹き消したいと思います。


──ケーキを買って祝ってくれる人がいたらの話ですが.........

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